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COLUMN

 

2005

 


05.12.20

そして前から絶対やってみたかった弦楽四重奏との共演。素晴らしい弦のハーモニーは、この世で最も美しいものの一つだと思います。自分の曲にそんな人達に入ってもらえたらどんなに嬉しいか!と、ずっと憬れていました。また、のこぎりとその美しさを分かちあい、得も言われぬ世界を作り出せると確信していたのです。磔磔、こども文化センターコンサートとお呼びしました。素晴らしいアレンジをしてくれた河村さんと小松さん。サンキュー!また磔磔コンサートではもう一つチャレンジしたことがありました。初めて前半の一時間、完全に一人でやったのです。意外?実は今までは伴奏の人やバンド、デュオなど僕以外の誰かと一緒にステージに立っていました。何か一人でやるのが恥ずかしかった。いや~でもなかなか楽しかった。癖になるな、あれは。僕、向いてるかも。











05.12.18

前から好きでいつか一緒にやりたいなと思っていたキュートなテクノアーティスト、Yabe milK君とのユニットCACHA BOLT(カチャボルト)を立ち上げました。しばらくアコースティックな音楽を続けて来ましたが、それについては正直そんなにこだわりはないのです。電子音楽大好きやし。のこぎりなど僕が弾く楽器はアコースティックともエレクトロとも言い切れない魅力がいっぱい。で、自由でオリジナリティあふれている作品を作り続けているyabe君となら、おもしろい音楽ができるだろうと声をかけてみたのです。家に来てもらっていろいろ遊んでたら曲がバンバンできてすごくうれしい時間だった。こどもが自由に絵を描いていくような音楽。クラブでも幼稚園でもやってみたいな。
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05.12.17

この11月、12月に行ったコンサートは僕にとってとても意義のある大切なものになりました。少しずつご報告していきますね。

 まずは11月23日の神戸の湊川隨道でのイベント。大好きで尊敬しているサウンドアーティスト藤本由紀夫さんに声をかけていただき、100年前に作られたレンガ造りのトンネルの中で演奏したのです。神戸の新開地はもともと湊川が流れていた場所で、明治時代は豪雨などでよく堤防が決壊し、大変な被害を出していたのだそうです。そこで、当時まだ日本にはなかった「レンガ造りのトンネルの技術」をヨーロッパに学び、川を付け替えるために作られたのが湊川隨道(トンネル)です。新開地が生まれるきっかけになったそのトンネルで、新開地の誕生祝いのパーティーをしよう!という藤本先生の楽しい企画に合う音楽として、ふとひらめいたのが僕ののこぎり演奏だったのだそうです。光栄です!
 もともと、のこぎりはギターやバイオリンのようにボディを持たない楽器(っていうか、そもそも楽器でもないけど)なので、その演奏する空間を響かす事で成り立つものです。だから、いい音響のホールでやるのももちろんだけど、もっと響く素敵な場所でやりたい!と常日頃から思っています。響きのいい場所でやるのは、とても気持ちのいいものなのです。また今まで、響きを得るために楽器自体にボディをつけようとした事も何度もあるのですが、その響かす音の成分の性質上、納得するイメージ通りの音にならず、もっと別の方法を考えていた所でした。そこで、今回のこのわくわくする企画!もう、話をもらった時から興奮していました。













 11月23日が本番でしたがその少し前に、藤本先生、workroomの塚村さん、KAVCの皆さん達と一緒に、場所の下見に行きました。もちろんのこぎりを持っていき、試しに1曲弾いてみました。バッハのアリアを。…ああ。この時点で僕はもう完全にノックアウトされてしまいました。今まで生音でもいろんな場所でやってきましたが、これほど素晴らしい場所はない!というくらいイメージ通り、いやイメージ以上の音なのです。「トンネルで演奏する」という時点で「響くんだろうな」とは想像していましたが、コンクリートではないレンガの暖かい反射の感じと、川が流れていた事を彷佛とさせる程よい湿気、また時代も国も分からなくなるほどの素晴らしい景観、そしてもちろんその素晴らしい響きに、言葉を失ってしまいました。600メートルほどのトンネルのどこにいても音が届くし、音が伝わるのが「見える」のです。何か僕ののこぎりがやっと「ボディを手に入れた」ような感覚でした。

 そして、当日。その楽しい企画にチケットはあっという間に売り切れたようで、100人以上のお客さんが詰めかけてくれました。トンネルの説明や藤本先生のトークショーの後、いよいよ僕の演奏。初めは姿を出さず、トンネルの奥の方で演奏してみました。でも遠くにいるお客さんにもちゃんと届いていたみたい。そこから、数曲トンネルのいろんな場所に椅子を動かしで演奏し、お客さんにもいろいろ移動してもらいながら聴いてもらいました。エレキギターを使っての演奏もやり、初めて完全に一人で40分近くステージをやりました。実は僕の初ソロステージデビューだったのです。こんな素敵な場所で演奏できる喜び。お客さんも響きにまかせて自由に移動しながら聴いてくれるその感じ。本当に音楽を続けて来て良かったなと思える時間でした。ミュージシャンとして「響く」「届く」「続く」という大切なキーワードを心に刻んだ一日でした。

05.11.17

今年に入ってからやたらクラシックの音楽をいっぱい聴いています。
CDもついつい買ってしまう。やってみたかった弦楽四重奏とのコンサートも近付いてきた。歌い方や、音楽の素晴らしい流れの魔法がいっぱいつまったクラシック音楽。子供のころから音楽一筋、その鍛えてこられた技と音楽性を余すところなく表現する、クラシックの音楽家の皆さん。今まで近付きたくてもあまり近付けなかった(と感じていた)。ずっとそんな人たちと音楽を作ってみたいなあと思っていたんです。そしたらなんと、来年、フルオーケストラと一緒にやる事になったのです!のこぎりでソリスト!こんなに早くこの日がやってくるとは。
2/4、中之島公会堂にて。
ワクワクするなあ~。


05.10.31
神戸アマデウスでのソロコンサート。初めてのこぎりとピアノだけで、1時間半やらせてもらった。
「モーツァルトが好きな人たちが集まる雰囲気のいいお店」、「個性的なマスター」と、いつもと違う雰囲気にはじめは少しかしこまってスタートしたけど、2部になったらだんだんいつもの調子に。完全に生の音だけでやってみた今回、どうだった?僕的にはこれから進む道が開けた感じでした。
僕が何を創るか。何を演奏するか。僕がやるべきこと。僕がやらないでもいいこと。サキタハヂメワールドで皆に楽しんでもらいたい。それだけ。

05.10.08

10月1、2日に開催された、
日本ののこぎり演奏家、愛好家が集まるピクニックのレポートです。
“MUSICAL SAW PICNIC in JAPAN 2005”レポート



05.08.21

初めてのソロホールコンサートが終わりました。お越し下さった皆さん、アーティスト、スタッフの皆さん本当にありがとう!沢山の感想も嬉しかったです。 僕とのこぎり音楽のこれからの可能性を指し示すべく、いろんな方向の曲を揃えてみました。新しい曲たちは生まれたばかりでもっと練りたいし、花を咲かせるにはまだ少し時間 がかかると思いますが、他にもやりたい事やアイデアで、はち切れそうなんです!もっとたくさん面白くて美しい音楽を作りたい。大好きな横山ホットブラザーズ師匠のネタ「おまえはアホか~」の印象があまりにも強いのこぎりを、どこまで美しい場所へ連れて行けるか。カーネギーホールとかでもやってみたい。サキタハヂメ、挑戦始めました。光のさす方へ進みます!



05.08.09
いよいよのこぎりソロコンサートが近付いて来ました。前から一緒に仕事したいなと思っていた人たちを集め、チームを作り、いよいよやりたかった夢に1歩近付く。この8/13、ちょうど海の向こうのアメリカでは、のこぎり音楽の世界大会の前夜祭が始まるのです。去年参加してからもう1年経つんだなあ。早いなあ。インターナショナルのこぎり音楽協会のモーガン会長も、「Best wishes with your concert, and HAVE FUN!!! 」とコメントをくれました。うん、楽しい夜にするよ!
去年のアメリカのこぎり音楽フェスティバルのレポートはこちらへ。

05.07.28
うちの隣の空き地だった所で、新築の工事が始まった。朝から夕方まで、お昼休みと休日をのぞいてずーっとトンテンカン・ジャーッ・ギュ~イイン・ババババン・ガチャガチャガチャと凄い音がする。初めは少しうるさいなあと思いかけたんだけど、ハッと気付いた。こちらも大工道具でヒュンヒュン鳴らしてるわけだから、何か、大工道具だけででバンドを組んだような感じなのだ。ノイバウテンというよりストンプみたいな。たまに聞こえる話声から察するに、棟梁がかなりカリスマな人らしく、皆、若いのに腕のいい職人さんなようだ。だから、作業も実にリズミカル。絶妙のポリリズムや、たたみかけるクラブなリズム、少しトンマなステップまでも披露してくれている。しかし、本当に大工道具っていろんな音があるんだね。面白い。向こうにも僕の音がモニターされてるはず。でも向こうは大工道具の音って分かってないんだろうな。

05.07.27
ようこそいらっしゃいました。サキタハヂメです。のこぎりを演奏しています。まだまだ知られていないのこぎりの音楽ですが、本当に素晴らしい歌を歌い出す楽器なのです。これをどれだけ沢山の皆さんに伝える事ができるか!夢はどんどんふくらんでいます。オリジナル曲もいっぱい出来上がっています。早く聴いてもらいたいなあ!

 

2005

 


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